お菓子の生産・販売・消費・輸出入

1. 国内のお菓子の生産・販売の動向

国内のお菓子の生産量、生産・販売金額は、2004年を100とした指数でみると時期による増減はあるものの、新型コロナ流行前の2019年には、生産量は104.7、金額は108.3と、通してみれば微増傾向でした。しかし、コロナによる行動制限の影響を受けた翌2020年には生産量は98.5,金額は101.9と大きく減少しています。

お菓子の歴史と種類
お菓子の歴史と種類

2021年以降は回復傾向がみられ、2023年の生産量指数は103.7と2019年の水準をほぼ回復し、生産金額指数は原材料価格の高騰の販売価格への転嫁により114.7と2019年の水準を上回っています。(「資料-1 菓子生産数量・生産金額及び小売金額の推移」(全日本菓子協会公表データに基づき作成。以下、同様。)参照)

2023年には全体としての生産数量はコロナ前の水準を回復している中で、菓子の種類ごとに2019年と2023年の生産量指数の増減でみると、コロナ前より生産が増加しているもの(スナック菓子4.3、その他の菓子2.7)、ほぼ回復しているもの(飴菓子0.1、和生菓子▲0.3)、回復傾向にあるものの依然下回っているもの(せんべい▲7.2、洋生菓子▲3.3)、回復していない若しくはさらに減少しているもの(チョコレートは▲4.1、チュウインガムは▲9.3、ビスケットは▲2.0、米菓は▲1.6)となっている。また、販売金額では、チューインガム、洋生菓子、油菓子以外は、2019年を上回っている。

2. お菓子の輸出入

(1) お菓子の輸入数量・金額は、2004年を100とした指数でみると、新型コロナ流行前の2019年には、輸入量は105.7と微増なのに対し、金額は138.6 と大きく増加しています。コロナの影響については、2020年には輸入数量、金額ともわずかに減少していますが、2023年には数量、金額2019年を大きく上回っています。(「資料-2 菓子輸入通関実績推移表」参照)

(2) お菓子の輸出数量・金額は、2004年を100とした指数でみると一貫して増加傾向にあり、新型コロナ流行前の2019年には、輸出数量は162.6、同金額は262.9と大きく増加しています。これは政府による農林水産物の輸出振興策と菓子業界・企業の輸出への取り組みの成果と考えられます。また、インバウンドの増加により日本のお菓子の価値が海外の消費者に広く知られるようになったことも大きく寄与したものと考えられます。新型コロナの影響を受け、2020年には前年対比で輸出数量指数は▲12.0ポイント、金額指数は▲21.3ポイントの減少となっていますが、2023年にはともに2019年を大きく上回る水準に回復し、増加傾向を維持しています。(「資料-3 菓子輸出通関実績推移表」参照)

詳細なデータをご覧になりたい方は、以下のサイトをご覧ください。

リンク1

お菓子全体を網羅したデータ(生産・販売・消費、輸出入)を紹介しているサイト

全日本菓子協会(ANKA)

リンク2

チョコレートに関する国内外を網羅したデータを紹介しているサイト

日本チョコレート工業協同組合

日本チョコレート・ココア協会

リンク3

チューインガムに関するデータを紹介しているサイト

日本チューインガム協会

リンク4

スナック・シリアルに関するデータを紹介しているサイト

日本スナック・シリアル協会

3. バックナンバー(過去の情報)

2022年度 お菓子の生産・販売・消費・輸出入